2000年4月22日(土)16:03

キリスト教社会同盟(CSU)の政治家がEU拡大問題で国民投票を要求

ハンブルク(AP)

欧州連合の拡大に関し、数名のキリスト教社会同盟(CSU)の国会議員は国民の共同決定を提案した。「ヴェルト日曜版」紙との対談の中でCSU州グループのヨーロッパ政策担当のスポークスマン、ゲルト・ミュラーは「このような中心的な決定の際は国民投票を考慮するよう」政府に求めた。ミュラーは東方拡大の計画を「これまでのEUの歴史において最大の課題であり、現加盟国に対し甚大な影響を及ぼす」と評し、政府がEU拡大を今後も「秘密交渉という方法で」行うならば、国民は頭越しに進められたと感じて拡大を受け入れられなくなるだろう、と語った。

 CSUの国会議員ヨーゼフ・ホレリートは同紙に対して、このような重大な案件の場合は国民投票が「適切な手段」であると述べ、「加えて東方拡大はあまりに性急に進められており、加盟期限は非現実的である」と指摘した。CSUの同僚ハンス・ミヒェルバハは、人々は「EU拡大が何をもたらすのか、不安に陥っている」と説明。「もし政府が今後も満足のいく回答をしないのであれば、我々はキャンペーンを始めるつもりだ」と語った。CSUの議員クラウス・ホロチェクは、国民を「ヨーロッパはどうあるべきかという広範な議論に引き入れる」ことに賛意を示した。

原題:CSU-Politiker fordern Volksbefragung ueber EU-Erweiterung